用言の活用
用言の活用 動作・状態などを表す用言용언には動詞・形容詞・存在詞・指定詞の4つの種類がある。用言は語幹(어간)と語尾(어미)の結合で構成されている。 語幹に「다」を付けたのを基本形という。韓国語の用言の基本形(原形・辞書形)は、日本語と違い、すべて「~다」で終わる。この「다」を除いた部分が語幹になる。この語幹にさまざまな活用語尾(활용어미,連結語尾や終結語尾)をつけて活用させる。 語幹は用言が活用されても変わらない部分、変わる部分は語尾になる。 「작다, 작고, 작아, 작으니」:語幹は「작」、語尾は「다,고,아,으니」 「먹다,먹었다,먹고,먹어서,먹으러」:語幹は먹、語尾は「다,었다,고,어서,으러,는다」 1.規則活用(규칙 활용)とは 用言が活用されるときに ①語幹と語尾の形が本来の形と変わらないまま結合すること、②語幹や語尾が変わる場合でもすべての用言に規則的に当てはまること規則活用という。 語幹に語尾(아/어)が付く例を見ると、 갈다(갈아)、잡다(잡아)、날다(날아)、말다(말아) 語幹の먹と語尾の아は、本来の形で結合され、さらに規則的に当てはまる。 2.不規則活用(불규칙 활용)とは 不規則活用とは、用言が活用されるときに①語幹や語尾が変わること、さらに②その変わるルールがすべての用言ではなく、一部の用言のみに不規則的に当てはまることを不規則活用という。 語幹に語尾(아/어)が付く例を見ると、語幹や語尾が変わる、さらに不規則的に当てはまる。 낫다(나아)、걷다(걸어)、돕다(도와)、듣다(들어) ① 語幹のみの変化:ㅅ不規則,ㄷ不規則,ㄹ不規則,ㅂ不規則,우不規則 ② 語尾のみの変化:러不規則,여不規則,거라/너라不規則,오不規則 ③ 語幹と語尾の両方の変化:ㅎ不規則 어不規則 ※「ㄹ脱落」と「으脱落」も語幹や語尾が変わるが規則活用として認められる。 語幹や語尾が変わるルールが「すべて用言」が適用されるからである。しかし、不規則活用の場合は、語幹や語尾が変わるルールが「一部の用言」に当てはまる。 <不規則活用を起こす要素> 1.語幹の変化 語幹に付く活用語尾の最初の文字(母音と子音関連)によってが基本形の語幹に「脱落、添加、変化」などが起きる。 2.活用語尾の変化 ①語幹の終わりが「子音で終わる子音語幹(자음어간)」か、「母音に終わる母音語幹(모음어간)」かによって語尾が変わる。(パッチムの有り無し) 例:子音で終わると(~습니다、~です)、母音で終わると(~ㅂ니다、~です)が来る。 ②語幹の終わりの母音の種類によって語尾が変わる。 例:語尾が아~/어~で始まる場合、陽性母音(ㅏ ㅑ ㅗ ㅛ)の後では「아서、~て」、 陰性母音(陽性母音ではないすべての母音)の後では「어서、~て」が来る。 ③語幹のバッチムが「ㄹ」の場合は、「ㄹ」が脱落して次にくる語尾と結合する。 |
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規則活用 規則活用は、用言が活用されるときに語幹や語尾が変わる用言と以下のように変わるけどそのルールがすべて用言に当てはまる。<ㄹ 脱落 / ㄹ탈락> 1.語幹がパッチム「ㄹ」で終わる「すべての用言」で、 2.次に「ㄴ・ㅂ・ㅅ・ㄹ・오」で始まる語尾が来ると「ㄹ」が脱落する。 빌다(빌어 빌고 빈 비니 빕니다 비시오 비오 비세요) 알다,만들다,팔다,들다,살다,열다,울다,쓸다,날다,놀다,길다,살다,열다 <으 脱落 / 으 탈락> 1.語幹が「으」で終わる「すべての用言」で、 2.次に母音の「아/어」で始まる語尾が来ると「ㅡ」が脱落して「아/어」とくっつく。 つまり、「ㅡ」と「아/어」の初声「ㅇ」がともに消える。この際に、 ①単音節の語幹の後には「ㅡ」が陰母母音(ㅓ ㅕ ㅜ ㅠ ㅡ ㅣ)であるため、常に「어」が付く。쓰다(써~)、크다(커~)、끄다(꺼~) ②多音節の語幹の場合は「ㅡ」の「一つ前の音節」が陽母母音(ㅏ ㅑ ㅗ ㅛ)なら「아」を付ける。나쁘다(바빠~),고프다(고파~),모으다,바쁘다,따르다(注ぐ・従う) ③多音節の語幹の場合は「ㅡ」の「一つ前の音節」が陰母音語幹(陽母音以外の母音)なら「어」を付ける。슬프다(슬퍼~),기쁘다(기뻐~),예쁘다(예뻐~),들르다(들러~、立ち寄る) ※따르다,치르다,들르다,다다르다は「르不規則」ではなく「으不規則」に属する。 |
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不規則活用 不規則活用は、語幹や語尾が変わること、さらにその変わるルールがすべての用言ではなく、一部の用言のみに不規則的に適用される。<ㄷ 不規則 / ㄷ 불규칙> 1.語幹がパッチム「ㄷ」で終わるの「一部の用言」で、 2.次に母音(아/어/으)で始まる語尾が来ると「ㄷ」が「ㄹ」変わる。 ①ㄷ 不規則活用の例 듣다(들으니 들어서 들은 들읍니다 들었다) 묻다(尋ねる),걷다,싣다,긷다,깨닫다 ②ㄷ 規則活用の例 받다(받으니 받아서 받은 받습니다 받았다) 받다,닫다,쏟다,믿다,얻다,묻다(埋める) <ㅂ 不規則 / ㅂ 불규칙> 1.語幹がパッチム「ㅂ」で終わる「一部の用言」で 2.「으」、「아/어」で始まる語尾が来ると「ㅂ」が脱落し、「으」は「ㅜ」、「아/어」は「와/워」になる。 3.形容詞の場合は「좁다狭い,곱다かじかむ」以外にはすべて当てはまる。 ①「으」形の語尾が来ると「ㅂ」が「ㅜ」となる。 맵다(매우~),눕다(누우~),덥다,돕다,곱다,시끄럽다 ②「아/어」形の語尾来ると「ㅂ」は「ㅜ」となり、「아/어」とくっつけて各々「와」、「워」やとなる。陽母音の前ではㅗ(ㅗ+ㅏ=와)、陰性母音の前ではㅜ(ㅜ+ㅓ=워)が添加される。 맵다(매워~),눕다(누워~),덥다(더워~),시끄럽다(시끄러워~) ※陽性母音はこの二つのみ(돕다,곱다) ※動詞の規則活用の例 입다(입으니까 입어서) 잡다 접다 씹다 뽑다 업다 집다 붙잡다 ※形容詞のうち規則活用 좁다(좁아요 좁으니까)、곱다(곱아요)、넓다 <ㅅ 不規則 / ㅅ 불규칙> 1.語幹がパッチム「ㅅ」で終わる「一部の用言」で、 2.次に母音「으」、「아/어」で始まる語尾が来ると「ㅅ」が脱落する。 ※ㅅ不規則活用 긋다線を引く(그어서 그읍니다 그은) 짓다作 낫다治る・いい 붓다注ぐ膨らむ 잇다継ぐ 긋다線を引く 젖다漕ぐ ※ㅅ規則活用 웃다(웃어서 웃으니까 웃읍니다 웃은) 웃다(웃으니까 웃어서)씻다 벗다 빗다 솟다 <러 不規則 / 러 불규칙> 1.語幹が「르」で終わる「ごく一部の用言」で、 2.次に母音「아/어」で始まる語尾が来ると語尾の「아/어」が「러」になる。 이르다(이르러~),푸르다(푸르러~),노르다(노르러~),누르다(누르러~) <르 不規則 / 르 불규칙> 1.語幹が「르」で終わる「大部分の用言」(러 不規則以外のすべて)で、 2.次に母音「아/어」で始まる語尾が来ると「ㅡ」が脱落して、語幹と語尾の間に「ㄹ」が付く。 3.また、「아/어」は「라/러」になる。 ①「르」の一つ前の音節が陽母語幹(ㅏ ㅑ ㅗ ㅛ)なら「아」を付ける。 마르다(말라~),오르다(올라~),자르다(잘라~),빠르다(빨라~),고르다(골라~) 모르다(몰라~),다르다(달라~),날르다(날라~) ②「르」の一つ前の音節が陰母語幹(陽母音以外の母音)なら「어」を付ける。 서두르다(서둘러~),서투르다(서툴러~),기르다(길러~),누르다(눌러~) 흐르다(흘러~),부르다(불러~ 歌う、いっぱいだ) <ㅎ 不規則 / ㅎ 불규칙> 1.語幹が「ㅎ」パッチムで終わる「좋다を除いたすべての用言」で、 2.次に「ㄴㄹㅁㅅ」で始まる語尾が来ると「ㅎ」が脱落する。 3.「아/어」、「으」で始まる語尾が来ると「ㅎ」が脱落する。通常「아/어」は前の母音と合体して「애」に、前の母音が「야/여」のときは各々「얘/예」になる。 그렇다(그런 그럴까요 그런데 그런 그래서) 그렇다 저렇다 어떻다 까맣다 노랗다 파랗다 빨갛다 ※하얗다、뿌옇다は「하얘~、뿌예~」になる。 ※ㅎ規則活用 넣다(넣으니까 넣어서)좋다(좋으니까/좋아서) 많다,괜찮다,낳다,넣다,놓다,좋다,싫다 <우 不規則 / 우 불규칙> 1.푸다(すくい取る、くむ、ご飯などをよそう)という動詞のみ。 2.次に母音「어」形で始まる語尾が来ると語尾の「ㅜ」と「ㅇ」が脱落する。 푸다(퍼~) <오 不規則 / 오 불규칙> 1.「달다」に命令形の語尾「아라」が付くと「아라」が「오」に変わること 달다(다오)の例しかない。 <거라 너라不規則 / 거라 너라 불규칙> 1.「오다」に命令形「아라」が付く場合、「너라」に変わる。 2.「가다」に命令形「아라」が付く場合、「거라」に変わる。 오다(오너라)、가다(가거라) <어 不規則 / 어 불규칙> 1.語幹が「ㅓ」で終わる「ごく一部の用言」で。 2.次に「어」形で始まる語尾が来ると語幹の「어」と語尾の「어」が一緒になって「ㅐ」となる。 그러다(그래~:そうする、そう言う),이러다,저러다 <여 하 不規則 / 여 하 불규칙> 1.「~하다」に終わる「すべての用言」で、 2.次に母音「아」で始まる語尾が来ると「아」が「여」に変わる。 3.この場合「하여」を縮約して「해」にする場合が多い。 공부하다(공부해서) 쓸쓸하다 노력하다 |